まどか店長のきまぐれ日記

おにぎり秘話...

今でこそ

 

六星の店の看板商品の一つに

 

おにぎり、お弁当、お惣菜があげられ

 

春ともなれば大量のお弁当が売れていき

 

おにぎりも平気で300個、400個…

 

さらにはレストランまで…

 

 

でもそれは、たった20個のおにぎりと

 

たった一人のお客さんのひと言から始まりました…

 

 

 

もう10年近く前

 

僕がお店に関わるようになってから

 

朝とれたての野菜は何も苦労なしに売れていましたが

 

やっぱりどうやってもお米が売れない

 

 

何かのまちがいでお米が売れようものなら

 

会社中で「今日お米売れたんだって!」って噂されるくらい(笑)

 

 

ただ置いてるだけじゃお米は売るのは難しい

 

それを痛感していた僕は

 

とにかく一回食べてもらおうと

 

新米がとれた秋の初めから

 

おにぎりを作って販売する事にしました

 

…と言っても梅干しと炊込みご飯の2種類入りを10パック

 

一日20個だけ

 

 

それをレジの横に置いていたら意外と好評で

 

パタパタと良く売れました

 

 

そうして新米の時期も終わり

 

「そろそろおにぎりももう良いかな」

 

と思ってやめたところ

 

一人のお客さんが

 

「あれ?あのおにぎりもうないの?美味しかったのに…」

 

と言ってとても残念そうな顔をしていました

 

 

それを見た僕は思わず

 

「いえ、またつづけますよ」

 

と答えてしまいました

 

 

答えてしまった以上やらざるを得なくなった僕は

 

そこから本気でおにぎり作りに取り組み

 

日に日に、年々、どんどん数も種類も多くなっていき

 

おにぎりからお弁当、お寿司やお惣菜やオードブル

 

ついにはレストランまでやる羽目になってしまいました(笑)

 

 

お店も増え忙しくやっていたそんなある日

 

本店のレジをしていた僕の前に

 

あのお客さんが買い物に来てくれていました

 

 

「お店、大きく立派になって良かったねぇ」

 

と言ってくれたお客さんに

 

僕はなぜだかあの時のことを言いたくなって

 

「実はあの時お客さんが言ってくれたからおにぎりを続けられて、ここまで来れたんですよ」

 

と話しました

 

 

するとお客さんは

 

「そうだったの、言って良かったわ~」

 

と突然ボロボロと涙を流して喜んでくれて

 

それを見た僕も思わずもらい泣きをして

 

レジをはさんで二人で泣いていました

 

 

…傍から見れば異様な光景ですが(笑)

 

今でもその時のことを思うと涙が止まらなくなります

 

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