まどかなる話③ 「運命のペラペラ・・・」
僕の通った塾というのが
結構、普通ではなく
個人経営(身内経営?)の小さな塾で
勉強以上に遊びを重視する先生で
しょっちゅう卒業生たちとテニスやサッカー
受験間近にタブーのスキーまでやってました
進路の方針も
普通、関西の進学塾なら
いわゆる「関関同立」を目指すのですが
「地方に出ろ」
「国公立に行け」
と言っては全国各地の国公立大学に卒業生を送り出していました
そんな先生に後期の願書提出先を相談したところ
よくある偏差値の載った分厚い大学一覧表を取り出して
「ペラペラぺラ~」
とめくって
「ピタッ」
と指を入れて
止まったページにたまたま載っていた「新潟大学」を見つけ
うれしそうに
「よし、おまえ新潟行け!」
そしてさらに
「これからは農業の時代やから、農学部行け!」
・・・ほんまですか、それ?
というわけで、何の根拠があるかもわからない一言で
僕の人生の行く先は決まってしまいました
ペラペラで・・・
ただ実は新潟行にはもう一つエピソードがあって
やっぱり北海道大学にあこがれていた僕は
たとえ新潟大学に合格しても
一浪して再受験しようと秘かに決めていました
ところが
新潟大学の合格通知が郵便で届いたとき
なぜか親父が先に結果を見て
「おい!!!受かったぞ~!!!!!」
と、今までに見たこともないようなテンションで
うれしそうに玄関から走って来たのを見て
「浪人するなんてとても言えない・・・・・・新潟行こ」
そんなわけでこの瞬間
僕は確実に「農業」に一歩近づいたのでした
つづく
思わず笑ってしまった ぺらぺら。。。
人生ってこんなものかもしれませんね
続き 楽しみにしています