六星の勝負餅

竹多 達弘 昭和17年生まれ

突然ですが、六星で一番人気のある餅は何だと思いますか?答えは香ばしい豆がたっぷり入った「豆板餅」。今も昔も変わらず大好評で、六星の看板商品となっています。平成8年、餅の加工場を建て直しキャパシティーを広げることとなりますが、人気商品の裏には大抵並々ならぬ苦労話がつきもので…。

北村「売れたはいいけど、3日もすればその分クレームの嵐。豆が固い!ってね。」
中川「豆の量を変えたり、蒸し方を変えたり。加工場で毎日のように豆と格闘してた(笑)。」
竹多「豆のブランドもどうするか迷ったな。で、一番相性が良かった北海道の豆にしたんや。」
中村「結局、すべての問題を完全に解決するのに2、3年かかったんじゃないか。」

また、豆板餅の他にヒットしたのが鏡餅。初めて六星が都心のデパートに持ち込んだ鏡餅は“紅・白”でした。今でこそ定着しつつありますが、実はこの色の組み合わせは石川県だけのもの。全国の主流は“白・白”です。「正月はおめでたいもんや。紅がなきゃ一年が始まらん。」菓子処石川の熱い思いを引っさげての出陣は大盛況。紅白の鏡餅はまたたく間に全国へと広まっていきました。

人気No.1!!「豆板餅」

一口に餅といっても、その種類は多種多様。人があまりやらないジャンルの餅をせっせと作ったこと、諦めず納得いくまで調整を重ねたことにヒットの理由があるのでしょう。たとえ時間がかかっても、自分たちにしかできないものを作る。あの頃4人が一生懸命作った豆板餅と鏡餅は、六星の勝負餅としてお客様からもそして社員からも愛され続けています。

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