田舎ブーム

当時のかきもち(ギフト用)

それにしても何故、餅やかきもちが売れたのでしょうか。それは当時の「田舎ブーム」にヒントがありました。昔は日本全国どこの地域でも農業は盛んでした。ところが急速に近代化が進み、若者は都会へ移住。地方に残る者たちは農業を続けながら、遠く離れ住む子供や親戚へ農作物を送るようになりました。しかし若者がいなくなった地方では担い手がおらず、農家の軒数は急速に減少。必然的に都会では田舎の食べ物が姿を消しました。そこで4人が作った餅・かきもちの登場です。東京での百貨店催事では、お客様から「懐かしい感じがする」「自然の味だね」等たくさんの意見を頂戴しました。


中川健一

中川「俺らにしたら、餅もかきもちも普通にある物やもんな。だから始めは、何でコレが売れるのか分からなかった。」
中村「都会で食べたいと思っても、どこも売ってなかったからなぁ。」
北村「きっと時代が要求してたんやろうな。」

これまで彼らにとっての農業とは、育てた作物をまとめて納めるだけのものでした。それが通販や直売でお客様と直接触れ合う内に“本当に求められる商品”を自然と考えるようになっていたのでしょう。いつの間にか「田舎ブーム」に乗っていたことも、外に出て、風潮を肌で感じ取っての結果かもしれません。

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