創業者4名に約30年かけて自分達ができたと思う成果を聞いてみました。
中川「何やかんややりながら、とにかく農業を続けてこられたことは大きいな。ちょっと新しい農業のモデルをつくれたんじゃないか?」
中村「自分達でもこうなるなんて予測できんかった。今振り返ると、時代に柔軟に対応しようと思って一生懸命やってきたらこうなっていたという感じ。」
北村「米を育てることと同じように、人を育てることも大事にしてきたかもな。次につなげたかったから。」
竹多「振り返れば何度も新しいことにチャレンジしてきたな。その結果、中奥地区(六星の近隣)では7割近くの田んぼを請け負えるようになったことは成果かもな。」
先人がやったことのないことにチャレンジしてきた歴史を振り返る4人の表情は、これまでの苦労を感じさせない穏やかなものでした。
一方でやり残したことはあったのでしょうか。
中村「もっとお客さん(近隣の農地所有者)が任せたくなるような田んぼ作りやな。買ってくださるお客さんにとっては無農薬や減農薬も大事なことやとわかるけど、土地を貸してくれるお客さんにとっては草だらけじゃない、ちゃんと管理した田んぼも見せてあげたいと思う。」
北村「野菜について力の入れ方が足りんかった。社内における立ち位置や必要性をもうちょっと若い連中と一緒に練ればよかったなぁ。」
竹多「ワシらみたいに社員は定年した後も、人が必要な時に臨時雇用してもらって、米の水回りとか、野菜の収穫とか手伝ったりする仕組みがあればいいんじゃないか?」
中川「やり残したこと?特にないわ(笑)。まだ、野菜の収穫とか毎日手伝っとるしな。」
今でも北村は会長職として社内外の方と意見交換を頻繁に行っています。他の定年した3名も野菜の収穫や米の水回り、若いスタッフへのアドバイスをするなど、まだまだ活躍中。 やり残したことは、今から若いスタッフとの対話の中で進めていくのかもしれません。