


今では米づくりが主な生産物となる六星ですが、実はわたしたちの農業は、露地栽培でのレタスづくりからスタートしました。そして有機質肥料での野菜づくりに取り組みだしたのが今から20年ほど前。それまでの農薬や化学肥料に頼り過ぎた栽培方法では、野菜の品質にかかわるばかりか、環境にも影響をおよぼしかねない、いつかこの土地で農業ができなくなるかもしれないと、思ったのです。そんな経緯もあって、六星は米づくりに負けないくらい、野菜づくりにも特別な思いをもっています。

加賀地方では、昔から栽培され、季節感に富んだ特産の加賀野菜が数多く引き継がれています。しかし、生産者が増産性や耐病性を追い求め、一方、消費者も見た目のきれいさや調理の簡便さを第一に考える時代風潮とともに、それらの野菜は市民から忘れられ、生産農家も減少の一途をたどってきました。六星では、それらの貴重な種を絶やさないように、伝統の加賀野菜・地場野菜を栽培しながら大切に受け継いでいます。
◆ 加賀野菜とは
昭和20年以前から栽培されている加賀固有の野菜で、現在15品目が「加賀野菜ブランド」として認定されています。六星では、そのうち「源助だいこん」「へた紫なす」を栽培しています。
昔から加賀地方・白山市で栽培されてきた特産の「四葉きゅうり」


有機質肥料は、化学肥料と比べて即効性はあまり高くありません。土の中の微生物によってゆっくり分解されて、根から吸収されます。六星では、20年ほど前から有機質肥料をつかった土づくりをしてきました。このため、畑の土は微生物がいっぱいいる良い土になっています。この土こそが、栄養豊かで、おいしい野菜づくりの命なのです。


できる限り農薬や化学肥料の使用を抑えた野菜をつくる。そのために六星がやっているまず1つ目は、土づくり。もみ殻や牛糞などの有機質肥料で野菜を栽培することです。有機質肥料で育った野菜は、ゆっくりじっくり、丈夫に育てることができます。


その野菜を適期に植えることは、植物自身の生命力を引き出し、より健康な農作物を育てるための手段となります。もちろん、芽が出てからも間引きや肥料撒きなどちゃんと育つまで手は抜けません。農作物を育てるのは、自然と向き合い、毎日の積み重ねが肝心。日々の天候や気温など細やかな心配りが大切なのです。

